胃内視鏡(胃カメラ)検査について
上部消化管内視鏡(胃カメラ)検査とは?
内視鏡と呼ばれる細い管を口または鼻から挿入して食道、胃、十二指腸の途中までを詳細に観察します。口から入れる場合は経口内視鏡、鼻から入れる場合は経鼻内視鏡と言います。
どんな時に胃内視鏡検査が必要ですか?
以下の症状のときに検査をおすすめします。
・みぞおち辺りの痛みや違和感
・食欲不振
・胸やけ
・食事のつかえる感じ
・喉の違和感
・貧血など
身体に不調がなくても、定期的な検査をおすすめします。
●胃カメラで分かる病気
- ① 慢性胃炎
- ② 胃潰瘍
- ③ 十二指腸潰瘍
- ④ 逆流性食道炎
- ⑤ 胃ポリープ
- ⑥ 胃癌
- ⑦ 食道癌
- ⑧ 喉頭(のど)の疾患 など
当院の胃カメラ検査については、こちらの記事でも解説しています。
≫ 胃カメラは怖い・・・?
当院の胃カメラ検査の特徴
検査は日本消化器内視鏡学会専門医が行います。
内視鏡は経口用、経鼻用の両方がありますので、ご要望に応じてどちらも選んでいただけます。検査は原則予約が必要です。患者さまのご都合に合わせて午前、午後のいずれかで検査可能です。
経口内視鏡
最新の拡大ハイビジョン内視鏡を用いることにより、微細な粘膜の変化も観察でき、早期胃癌、早期食道癌の発見が可能となります。
嘔吐反射が強い方、検査に不安が強い場合は鎮静剤を使用して軽く眠った状態で検査を行うことも可能です。
※鎮静剤を使用する場合は、検査当日は終日車の運転は控えて下さい。
※福山市の胃癌検診では鎮静剤の使用ができません。
経鼻内視鏡 喉の反射が強い方、口からの検査に恐怖や不安をお持ちの方には鼻からの経鼻内視鏡をお勧めしております。喉の反射は内視鏡が舌を押さえつけて進むときに生じます。経鼻内視鏡は舌には触れずに進んでいきますので、反射を抑えることができます。またカメラも細いので喉を通過する時もスムーズで楽に検査することができます。検査中に会話することも可能です。
[経鼻内視鏡のメリット]
喉にあたることがない 鉛筆とほぼ同じ太さ 先端部は約5mm
経鼻内視鏡については、こちらの記事でも解説しています。
≫ 胃カメラの苦痛を少なくするために ~経鼻内視鏡について~
検査の流れ
避ける
検査までの注意事項
- ① 胃内視鏡(胃カメラ)検査は、原則として予約が必要です。
- ② 前日の夕食は午後10時までに済ませ、暴飲暴食は避けて下さい。
- ③ 当日の朝食は食べずに来院して下さい。
( 午後の検査の場合は軽めの朝食を8時までに済ませて下さい) - ④ 検査2時間前まではお水、お茶は飲んでも構いません。
- ⑤ 飲み薬に関しては看護師からの指示通りにして下さい。
検査の手順
- 1.受付
- 来院して頂きましたら受付をして頂き、待合室でお待ち下さい。
準備が整いましたら2階の内視鏡室まで御案内致します。 - 2.麻酔薬を注入
- 口からの内視鏡の場合は喉の麻酔を、鼻からの内視鏡の場合は鼻の麻酔を行います。
- 3.検査開始
- 検査台に横になり、検査を開始します。検査は10~15分程度で終了致します。
(鎮静剤を使用する場合は点滴を行います) - 4.検査終了
- 鎮静剤を使用した方は眠気が覚めるまで休んで頂きます。
鎮静剤の使用については、こちらの記事でも解説しています。
≫ 胃カメラの苦痛を少なくするために ~鎮静剤の使用について~
※鎮静剤を希望される方は、車、バイク、自転車の運転は危険ですのでご遠慮下さい。
可能であれば付き添いの方をお願い致します。
[ヘリコバクターピロリ菌とは]
胃癌の多くはヘリコバクターピロリ菌感染による慢性胃炎が原因であることが分かっています。
ヘリコバクターピロリ菌は昔の衛生環境が原因で感染すると言われており、60代以上では60~70%の人が感染しているとされています。
ヘリコバクターピロリ菌の診断は血液や尿・便検査、尿素呼気試験、胃粘膜の培養検査で行いますが、胃カメラもしくは胃透視検査で慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍を認める場合に保険診療で検査することができます。
ピロリ菌がいた場合は内服薬による除菌療法を行います。